PANIC DISORDER
パニック障害
パニック障害

「突然の動悸や息苦しさに襲われる」「このまま死んでしまうのではないかと怖くなる」「電車やエレベーターに乗れなくなった」——このような症状に悩んでいませんか?
パニック障害は100人に1人が経験する、決して珍しくない病気です。発作は自分ではコントロールできないほど強く、検査をしても体に異常が見つからないため、周囲に理解されず一人で苦しんでいる方も少なくありません。
「気のせい」「性格の問題」ではありません。パニック障害は適切な治療を受ければ改善が見込める病気です。当院では700件を超える治療実績をもとに、薬物療法と行動療法を組み合わせ、無理のないペースで回復をサポートしています。まずはご相談ください。
パニック障害とは~100人に1人が経験する病気
ある日、突然理由もなく始まった。今まで普通に生活していたのに、こんな苦しい症状に襲われるなんて思いもよらなかった。
心臓が飛び出すほどの動悸、息切れ、息苦しさ、吐き気、めまい。このまま死ぬかもしれないという強い不安や恐怖、発汗、窒息感、手足のしびれ、体の震えといった発作を起こし、その場にうずくまってしまった——。
その強い不安感は、健康な人にはわからないほどです。このように日常生活に支障が出る状態をパニック障害といいます。
パニック発作の特徴
パニック発作は自分ではコントロールできないと感じます。繰り返し発作が起き、予期せず起こるのが特徴です。
発作が起きやすい場所・状況
- 満員電車やバス、人混み
- エレベーターやトンネルの中
- 渋滞中の車、高速道路
- 出口が遠い地下通路
- 飛行機や映画館、コンサート会場
- 美容室
- 病院が閉まっている夜間
- 入浴中
こうした「逃げ出せない」と感じる閉鎖的な空間で突発的に発作が起きます。
検査しても異常が見つからない
「このままでは死んでしまうかもしれない」という恐怖心から救急車を呼んで病院へ行き、検査をしても体に異常がない。帰宅後、再び同じ症状があり精密検査を受けても異常が見つからなかった——。
どんなに検査をしても異常がなく、原因不明の死にそうな恐怖や苦しさがある場合は、パニック障害かもしれません。
予期不安と日常生活への影響
「また発作が起きるのではないか」と思い込むことを予期不安と呼びます。
不安が不安を呼び、「また発作が起きるかもしれない」という気持ちが大きく膨らんでいきます。その結果、怖くて会社へ行けない、自宅から出られないなど、社会生活や日常生活に支障をきたす人もいます。
周囲に理解されにくい辛さ
「気の持ちよう」「性格のせい」と叱咤激励されることが多く、家族や職場の人に「また大騒ぎをしている」と思われ、理解されずにつらい思いをしていることもあります。
他人にはわかりにくい症状で、周囲の理解がない場合はさらに苦しく不安になる傾向があります。
パニック障害の原因ときっかけ
パニック障害の原因は完全には解明されていません。
危険に直面すると、脳の青斑核から神経伝達物質であるノルアドレナリンが分泌され、大脳辺縁系に伝わることで、私たちは恐怖や不安を感じます。パニック障害は、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れによって起こると考えられています。
発作のきっかけ・誘因
- ストレスや不安
- 過労や疲労
- 遺伝的要因
- 喫煙やカフェイン
- アルコール依存症などの生活習慣
これらが複雑に絡み合って発症すると考えられています。
当院のパニック障害の治療法
なかなか病名がつかない、気のせい?性格のせい?——自分を責めてしまいがちですが、パニック障害は病気です。適切な治療を受ければ治ります。
パニック障害をわかってもらえる医師との出会いが大切です。
薬による治療
パニック障害は薬による治療を行います。まず、発作が起こらないように薬で抑えます。
薬の効果はとても高く、パニック発作を抑え、予期不安の症状を改善させる働きがあります。
ときどき薬に抵抗感を持つ人がいますが、パニック障害の薬は怖いものではありません。個人差はありますが、早期に治療を行うことで発作の回数を少なくすることができます。
服薬について
「いつまで薬を飲むのか」と心配されるかもしれません。
症状がすべてなくなってからも、しばらくは服用を続けます。自己判断で薬をやめてしまうと、症状がぶり返し再発することがあります。
当院では、患者さまが自信をもって生活できるように、医師と二人三脚で治療を進めます。
行動療法
少しずつ元の生活に戻していくお手伝いをします。
病状を見極め、適切な時期に恐怖の対象へ徐々に近づいていけるようにします。
例:電車に乗れない方の場合
「一人で電車に乗れるようになりたい」という具体的な目標を立てることから始めます。
- 1.まず、駅の改札口に行く
- 2.ホームに立つ
- 3.一駅だけ乗る
- 4.二駅乗ってみる
無理をせず、一歩一歩進めていきます。発作を抑える薬を常に持参して安心感を持つ人もいます。苦手な場所や不安感が強いときは、医師に処方された薬を飲んで落ち着くことも大切です。
大事なのは、苦手な場所に来ても何も起こらないと認識することです。
生活習慣の見直し
自分では気づきにくい習慣や行動を一緒に考えていきます。生活習慣を整えることで健康へ近づきます。
- 規則正しい生活
- 休息を取る
当たり前のことですが、仕事に追われて休息が取れない、ストレスを解消できない、家事育児に追われて睡眠不足で疲労が取れない——。
誰かに相談したくても「大げさだ」と言われるのではないか、オオカミ少年のように思われてしまうのではないかと心配になり、周囲に相談できず孤立してしまいがちです。
パニック障害の診断を受けて治療を行うことで、徐々に症状が回復していけば、会社の人や家族、友人にも理解が得られるようになります。
治療の見通しと回復について
パニック障害は一進一退を繰り返しながら治っていく病気です。
慢性化してからの治療は時間がかかります。しかし、きちんと治療を続けていれば症状も改善し、元の生活へ戻っていけます。
焦らずじっくりと構えることが、案外と回復への近道かもしれません。
当院では700件を超える実績を活かし、薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく行動療法を行います。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。
発作が起きそうになったら
以下のことを自問してみましょう。
- 最近は寝不足ではないか
- 体調が悪くないか
- 生活リズムが乱れていないか
- お酒やタバコの量が増えていないか
- ストレスが多くないか
- 疲れすぎていないか
- 不安感から動悸がしているのか
- 「発作が起こりそう」と考えて暗示がかかっていないか
そして、今は治療していることを思い出しましょう。
- 発作について医師に相談できる
- 薬を飲んで落ち着いてみよう
- 死ぬことはない
- これはパニック発作だ
- 必ずおさまる
このように「やり過ごす練習」を医師と話し合いながら始めましょう。
治るまでの期間は個人差がありますが、徐々に治っていきます。たとえ時間はかかっても、きちんと治療を続けていれば症状は少しずつ改善し、元の生活に戻っていくことができます。
当院からのメッセージ
当院ではたくさんのパニック発作の患者さまの治療をしています。
その方に合った治療を行うことで、発作の不安感・恐怖感をできるだけ取り除き、再発防止に力を入れています。