DEPRESSION
うつ病
うつ病

うつ病はどのような病気?
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
薬による治療とあわせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談することが大切です。
うつ病の判断基準
精神科で使う診断基準は大きく分けて2つあります。
・ICD-10:WHOが監修している国際疾患分類です。
・DSM-5:アメリカ精神医学会が発行する診断基準です。
ICD-10のうつ病診断基準
・抑うつ気分
・意欲低下
・集中困難
・易疲労感
・食事量低下
・不眠
・自責感
・焦燥感
・希死念慮

上記のような症状が2週間以上にわたって持続していること
DSM-5のうつ病診断基準
・気分が落ち込んでいる、憂うつだ
・何事にも興味がわかない、楽しめない
・食欲がない、または食べすぎてしまう
・眠れない、または眠りすぎてしまう
・疲れやすく、体がだるい
・自分を責めてしまう、自分には価値がないと感じる
・集中できない、物事を決められない
・死にたい、消えてしまいたいという気持ちになる
ズラリと並ぶ項目に圧倒されますが、最も大切なことは「2週間以上にわたって持続していること」です。嫌なことがあれば、誰でも落ち込んで食欲がなくなり、眠れなくなります。では、正常と病気をどう分けるか。その境目がまさに「2週間以上続くかどうか」です。
ICD-10・DSM-5の診断基準はあくまで一部の項目です。 実際の診断は、症状や期間、生活への影響など、様々な面を総合的に判断して行います。
うつ病セルフチェック(自分自身で気づける変化)
診断基準の項目だけでなく、日常生活の中でも様々なサインが現れます。以下のような変化が続いていないか、確認してみてください。
□憂うつ感:気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる。憂うつだ。
□おっくう感:好きなことすら興味がもてない、何をするにもおっくうだ。
□焦り、不安感:イライラして落ち着きがない。漠然と焦り不安だ。
□頭が回らない、決められない:いままで日常的にできていたことも頭が回らず進まない、決めることができない。
□食欲・体重の変化:食欲がない。食欲が急に増えた。
□睡眠の変化:良くない考えごとで寝つきが悪い、浅い眠りで夜中に何度も目が覚める。眠れない、朝から早く目が覚めて考えごとをしてしまうなど。または、寝ても眠気が強く、動けない。
□身体の症状:これといった持病や病気がないのに、頭重感、頭痛、めまい、首や肩がこる、微熱、吐き気、下痢や便秘など腸の調子がよくない身体の症状が続く。
□疲労感:朝からぐったりと疲れきっている。いくら寝ても疲労感がぬけない。
□思考:考えが悲観的になる、被害的になる、攻撃的になる。
□生活:食生活が乱れる、喫煙や飲酒の量が増える、約束を守れなくなる。
□身の回りのこと:入浴がおっくうで身だしなみを気にすることができなくなってきた。
周囲が気がつく変化
・以前と比べて表情が暗く、元気がない。
・倦怠感や身体の不調の訴えがある。
・朝に体調不良を訴えることが多くなった。
・仕事、家事の能率の低下、ミスが増えた。
・仕事に行けなくなった。
・周囲との交流を避けるようになった。
・遅刻、早退、欠勤が増加した。
・趣味やスポーツなど好きなことをしなくなった。
・外出を避けるようになった。
・なにかを思い出しては涙ぐむことがある。
・喫煙や飲酒量が増えた。
・約束を守れなくなった。
・入浴がおっくうで身だしなみがだらしなくなった。
こうした変化には、本人が自覚しやすいものと、周囲のほうが気づきやすいものがあります。特に「行動面」の変化は周囲の方が気がつきやすいことがあります。職場の仲間や友人、家族などから、「最近少し様子がおかしい」とか「疲れているようにみえるよ」といった助言があれば、それに耳を傾けることも大切です。
また、大きな出来事(昇進や転居といった一般的に望ましいものも含みます)を短期間に続いて体験した場合には、自分で気づかないうちにストレスが高まっていることがよくあります。
うつ病の治療は脳神経に働きかける薬物療法が有効です
私たちの脳は非常にたくさんの脳神経があり、情報を伝達し合うことによって成り立っています。脳神経では、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質と呼ばれる化学物質によって情報が伝達されます。うつ病、うつ状態のときには、脳神経間のセロトニンとノルアドレナリンの量が減り、情報伝達がうまくいかなくなっているのではないかと考えられています。
うつ病の治療には、落ち込んだ気分を和らげ、睡眠リズムを改善する効果をもつ抗うつ薬を中心に、必要に応じて不安感を和らげる抗不安薬なども使われます。

病院の選び方のポイント
具合が悪いときに病院を探すのは、それだけでも大きなエネルギーが必要です。少しでも安心して治療に臨めるよう、病院を選ぶ際に大切な3つのポイントをお伝えします。
通いやすい
浦和駅北口から徒歩1分、西口から徒歩3分。治療は長期になることも。アクセスのよさが大切です。
専門医・産業医に診てもらえる
ICD-10・DSM-5の診断基準で診察する精神科専門医・産業医経験10年以上の医師が在籍しています。
復職・社会復帰まで支援
症状が落ち着いた後の復職準備や就労支援機関のご紹介まで、
一緒にサポートします。
具合が悪い時に病院へ行くのは大変です。「通いやすい」が大切です。治療期間は人それぞれです。数ヶ月でよくなる人もいますが、場合によっては自分が思っていたよりも長くなることがあります。1年、2年とかかる場合もあります。 そうなってみると通いやすさが重要な条件だとわかります。
当院は浦和駅北口から徒歩1分、浦和駅西口から徒歩3分のところにあります。アクセスのよいクリニックです。
精神科専門医の資格を持ち、産業医経験が10年以上ある医師が診察、治療を行っています。うつ病、うつ状態の症例件数は3,000件以上の実績があります。
お勤めの方以外の自営業の方や主婦の方も抑うつ状態で困っている人はたくさんいます。責任が重く多忙で仕事を休めない人、家事育児で時間に追われている人、経済的に仕事を休めない人、体調不良でも周囲に相談する人がいない、日本人特有の我慢してしまう性格、事情はそれぞれですが、なかなか受診できない方は、症状が悪化してから受診することが多くみられます。
一人で抱え込んで悩みが大きくなるよりは早期発見・早期治療、再発防止が大切です。最近の自分が変だと感じた時、周りの人からの助言があれば受診をおすすめします。
個人差はありますが、多くの人がストレスによる体調不良を感じています。抑うつ状態で休息が必要な方もいます。
うつ病からの回復は、症状が落ち着いたら終わりではありません。仕事への復帰や社会生活を取り戻すことまでが、治療のゴールです。当院では、産業医としての10年以上の経験を活かし、復職に向けた働く準備の整え方や就労支援機関のご紹介など、社会復帰に向けたサポートを行っています。「また働けるだろうか」と不安を感じている方も、一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
まとめ
日本では、100人に3~7人という割合でこれまでにうつ病を経験した人がいるという調査結果があります。さらに、厚生労働省が3年ごとに行っている患者調査では、うつ病を含む気分障害の患者さんが近年急速に増えていることが指摘されています。
「うつ病が増えている」の背景には、
・うつ病についての認識が広がって受診する機会が増えている
・社会的・経済的な環境の変化で抑うつ状態になる人が増えている
・うつ病の診断基準の解釈が広がっている
など、様々な理由が考えられます。
うつ病の診断基準や重症度分類は意外とシンプルです。しかし症状は多彩で、他の疾患との区別が難しい病気でもあります。うつ病はその知名度の割に、命に関わる重大な疾患でもあり、早めの対処が大切です。うつ病かな?と思ったら、精神科への受診をおすすめします。
少しでも気になることがあれば当院へお問い合わせください。私と一緒に二人三脚で治療をしましょう。そして、元の状態に戻れるようにお手伝いをいたします。